東京薬科大学への進学はすごい?
結論から述べると、東京薬科大学への進学は「あまりすごい」とは言えません
しかし、業界でネームバリューがあり就職に強いため、入試~就職までを含めてみると「すごい」と言えます。
国公立大学を狙うのは難しい状態で、東京薬科大学であってもしっかり学びたいと思えるのであれば進学する価値はあるでしょう。
大学受験生の中でも中央~中央やや下ぐらいのレベル感ですが、日本最古の私立薬科大学ということもあって、自慢はできないが世間一般の相手に酷く恥ずかしい思いをすることはあまりないと言えます。
当サイト独自の「すごい度ランク判定」において、東京薬科大学は「Dランク」としています。
東京薬科大学の基本情報
所在地 | 東京都 |
偏差値 | 47.5〜52.5 |
初年度学費 | ¥1,889,000~ ¥2,379,000 |
教員数:学生数 | 教員数:204人 学生数:4,041人 (教員1:学生19.8) |
出身者 | ・上原昭二(大正製薬) ・歌橋憲一(ニチバン) ・河合亀太郎(河合製薬) ・宇野正晃(コスモ薬品) ・Ryo(ケツメイシ) |
東京薬科大学は偏差値の観点ではすごい?
東京薬科大学の偏差値は47.5〜52.5となっています。(100人中の場合40位~60位程度のレベル)
これはMARCHや関関同立より低く、日東駒専・産近甲龍と同じレベル感の偏差値となりあまりすごいとは言えません。
世間的に「良い大学」「レベル高い」などポジティブな印象が付いている大学群です。
MARCH、関関同立は学歴フィルターを抜けられる大学ランク帯でもあるため、受験生・企業共に重要視されることが多いとされています。
「日東駒専」「産近甲龍」は中堅私大グループとされており、普通レベルの大学最終ラインと考えられることが多い大学群です。
東京薬科大学は日東駒専、産近甲龍と同程度の偏差値なので、普通レベルと考えられます。
東京薬科大学の入試科目は2~3教科程度と少ないため、対策範囲が狭いことから偏差値が高く出ている可能性はあります。
公立校などで偏差値が東京薬科大学と同程度だったとしても、入試科目数が2倍近くになるので同レベルと見ない方が良いでしょう。
入試科目の観点でも日東駒専・産近甲龍と同等レベルと考えられるので、東京薬科大学は偏差値的に「すごい」とは言えません。
東京薬科大学は学費の観点で見るとすごい?
東京薬科大学の初年度学費は学部によって異なり、¥1,889,000(生命科学部)¥2,379,000(薬学部)となっています。
文部科学省の【国公私立大学の授業料等の推移】によると、令和3年度の私立大学の平均学費は¥1,176,894となっています。(授業料:¥930,943、入学料:¥245,951)
これに対して、東京薬科大学は¥1,370,000~¥1,740,000。(入学料と授業料のみ)
私立大学の平均を大きく上回るすごい学費です。
薬学部6年間の学費で見ると、東京薬科大学は国立大学の標準学費よりも850万円近く多く掛かります。
私立薬学部の学費が高額なのは周知の事実ですが、改めて国立大学と比較するとすごい差です。
学歴に対する学費のコスパで見ると、国立大学には到底及ばないので、すごいとは言い難いです。
高い学費を払うことを「すごい」と捉える場合、東京薬科大学は国公立大学に比べて桁違いに学費が高いので「超すごい」ということになります。
東京薬科大学の就職実績はすごい?
東京薬科大学の就職者は卒業生の内約78%となっています。
厚生労働省が出している【令和6年3月大学等卒業者の就職状況】内で、私立の就職希望率を見ると84.2%となっているため、東京薬科大学の就職希望率は平均に近いと言えます。
一方の進学は約19%ほどとなっており、多くの生徒が大学卒業後に就職しているようです。
就職者の業種のうち、目立つところは以下の3業種となります。
製薬では「大塚製薬」「ファイザー」「アステラス製薬」など
病院では「公立昭和病院」「東京医科大学病院」「東京慈恵会医科大学附属病院」など。
CRO・SMOでは「IQVIAサービシーズジャパン」「イーピーエス」「シミック」などが見受けられます。
製薬会社や病院への実績があり「すごい」と言えます。
東京薬科大学のレベルだと学歴フィルターに引っかかってしまいやすいため、専門外の業界トップ企業への就職は厳しい傾向です。
しかし、薬科大学という専門性があることで、Fラン卒や高卒では通常辿り着けない就職先が選択肢としてたくさんあります。
東京薬科大学のネット評判(知恵袋)はすごい?
東京薬科大学のネット上での評判は「歴史ある名門校」的なニュアンスのコメントが多く見られます。
東京薬科大学のネット評判は、ボロカスに言われていることはあまり見かけません。
ネガティブな評判としては
- 立地が悪い
- 単科大学で知名度は無い
- 一般就職が難しい
- 近年偏差値の凋落が激しい
といった内容です。
学歴猛者が集うネット上でも「名門」といった声が見られました。
やはり日本最古の薬科大学というブランド力があり、特に薬学部のOB,OGが豊富で就職に強い点が東京薬科大学の評判を底上げしています。
一方で、昔は名門薬科大だったのに、今では偏差値が中堅校レベルに凋落したため入学は簡単になったとの評判も見かけました。
留年が多いとの意見もあったため、入るのは簡単だが、出るのは難しいタイプの大学だと想像できます。
まとめ
東京薬科大学への進学はあまり「すごい」とは言えません。
大学受験生のみで見ると、入学することはそこまですごいと言えないものの、卒業できれば「すごい」と言えるでしょう。
Fラン卒や高卒に比べれば入学できること自体「すごい」と言えます。
当サイト独自の「すごい度ランク判定」において、東京薬科大学は「Dランク」としています。